
GÂTEAU À LA MENTHE(ガトー・ア・ラ・マント)
チョコミントのケーキ
第8回現代フランス製菓技術特別講習会(1983年)
~ジャン・ミエ氏のルセットよりvol.5~
ジャン・ミエ氏のルセット、ミントとチョコレートのケーキをご紹介いたします。昨今日本では、流行から定番になったチョコミントのお菓子。40年以上前の講習会で、ミエ氏が講習会で披露していました。
GÂTEAU À LA MENTHE 18㎝セルクル型
Bavaroise menthe(バヴァロワーズ・マント)
牛乳 | 1,000ml |
グラニュー糖 | 100g |
ミントの葉 | 80g |
卵黄 | 240g |
グラニュー糖 | 250g |
板ゼラチン | 24g |
生クリーム(泡立てる) | 2,000ml |
ミントリキュール | 適量 |
(1) 牛乳、グラニュー糖100g、ミントの葉を手鍋に入れ、火にかける。
(2) 別のボウルで、卵黄とグラニュー糖250gを泡立てる。
(3) (1)の牛乳が煮立ったら、(2)に少しずつ加えて混ぜ、これを手鍋に戻し、弱火にかける。
(4) とろみがついてきたら、シノワで漉す。
(5) あらかじめ水に浸しておいたゼラチンを(4)に加えて溶かす。
(6) (5)にミントリキュールを加え、泡立てた生クリームと合わせる。
(7) 直径15㎝のセルクルに流し込み、冷蔵庫に入れて固めておく。
Mousse au chocolat(ムース・オ・ショコラ)
・ムラング・イタリエンヌ
卵白 | 150g |
グラニュー糖 | 225g |
水あめ | 75g |
水 | 75ml |
(1) グラニュー糖・水あめ・水を火にかけ、プティブーレまで煮詰める。
(2) 卵白をミキサーにかけ、(1)の熱いシロップを糸状に垂らしながら泡立てて、ムラング・イタリエンヌを作る。
・パータ・ボンブ
卵黄 | 360g |
グラニュー糖 | 110g |
水あめ | 50g |
水 | 150ml |
(1) グラニュー糖・水あめ・水を火にかける。
(2) 別のボウルで卵黄を泡立てて、(1)の沸騰したシロップを加えてさらに泡立てて、パータ・ボンブを作る。
・ムース・オ・ショコラ
生クリーム | 1,800ml |
ココア | 250g |
スイートチョコレート(溶かす) | 375g |
板ゼラチン(水に浸して軟らかくして、湯煎で溶かしておく) | 18g |
(1) パータ・ボンブの熱がとれたら、溶かしたスイートチョコレートを加えて混ぜる。
(2) (1)に溶かしたゼラチンを加える。
(3) ムラング・イタリエンヌと泡立てた生クリームを合わせ、ココアを加える。
(4) (3)に(2)を軽く混ぜ合わせる。
Biscuit au chocolat(ビスキュイ・オ・ショコラ)
ローマジパン | 600g |
卵黄 | 16個 |
全卵 | 4個 |
粉糖 | 400g |
卵白 | 16個 |
乾燥卵白 | 少量 |
コーンスターチ | 250g |
ココア | 125g |
溶かしバター | 150g |
(1) ローマジパンを軟らかくし、卵黄を少しずつ加えて混ぜる。
(2) 残りの卵黄、全卵、粉糖の2/3量を加えて泡立てる。
(3) 卵白と残りの粉糖でしっかりとしたメレンゲを作り、(2)に加えて軽く合わせる。
※メレンゲには少量の水で溶いた乾燥卵白を加えて泡立てる。
(4) 一緒にふるいを通したコーンスターチとココアを加えて、さっくりと合わせる。
(5) 溶かしバターを加える。
(6) 天板に流して焼き上げる。
Sirop(シロ)
シロップ(30度ボーメ) | 200ml |
水 | 200ml |
ミントリキュール | 適量 |
30度ボーメシロップを作り、水とミントリキュールを合わせておく。
組み立て
(1) 直径18㎝のセルクルの底に、薄いシート状に焼き上げたビスキュイ・オ・ショコラを詰める。
(2) (1)に適量のシロップを打ち、固めておいたバヴァロワーズ・マントを入れる。
(3) 周囲と上面にムース・オ・ショコラを絞り込み、平らにする。
(4) シロップを打ったビスキュイ・オ・ショコラでふたをする。
(5) 上面にムース・オ・ショコラを薄く塗り、冷蔵庫で冷やし固める。
(6) ココアを振り、ナイフで網目模様をつける。
(7) 中央に刻んだピスタチオ(分量外)を飾る。
※掲載している画像は、当時講習会で作成した作品を撮影したものです。